Sapucaiの紹介

Sapucai   2007.1.10(水)
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ルータ1のParaguariから更に21km左に入るとSapucai(サプカイ)村です。Paraguariから未舗装の道路が伸びています。天気が悪い時は道路が滑ってしまい多分車の通行は難しいと思います。途中数カ所道路拡張工事が行われていて、横断暗渠建設等も幾つか着手していました。現在の道路幅員と比べると大幅に拡張される設計です。これはこの道路がビジャリカに続いているのでそのあたりを織り込んで設計されていると思われます。
距離はアスンシオンから84km、途中ポイントParaguariから左に進み21km位です。
往路(10日): 9:35Asuncion  ⇒Paraguari 11:10 11:30⇒ Sapucai 12:30
復路(10日):  14:00 Sapucai⇒ Paraguari 14:4015:00発 ⇒Asuncion 16:50
Sapucai
は小さな村ですが道路が拡張舗装されればかなり交通量も増えると思います。(ビジャリカ方面に行くにはこのルートが一番近くなる)ここはかって鉄道が通っていて、アスンシオンからビジャリカ、エンカルナシオンそしてアルゼンチンのポサダスまで行けた時代があったそうです。村の大きな広い通りには今だ鉄道のレールを見ることができました。鉄道時代は今よりも活気があって、鉄道廃止とともに衰退したんだと思います。この辺りに住んでいる皆さんにとっては道路完成は悲願のように思えました。

朽ち果ててきている教会。住民の気持ちは一体どうなんだろう?今まで訪れた村の教会は全て整備されていてそこに暮らす人々の拠所になっている気がしておりましたが、この村の教会は違いました。
何か手がかりと思って探したところ次の碑を見つけました。
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朽ち始めている教会建物
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見る人に訴えています。教会の敷地の隅にあったこの碑は、辞書で調べると、この朽ち果ててきた教会の状況を憂えた人達が多分作ったものだとおもいます。
この村は前も後も丘が連なっているため、農業や牧場を営むにはそれなりの面積確保が難いという問題があると思いました。

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かっての鉄道線路が雑草に埋まっていました。(アスンシオン方向)(撮影時カメラの紐も入ってしまいました)

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(ビジャリカ方向)線路が土砂の中に埋まっていました。(撮影時カメラの紐も入ってしまいました)
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村の通り。右手に丘が見えます。(カメラのヒモが写ってしまいました。)
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昼食を食べた「BAR LA DELICIA」(バアル ラ デリシア)。ご主人が俺の腹を見てよと言わんばかりに(そんなことは無いですが・・・そのくらい気を使わない)上半身裸で奥から出てきて私に話しかけてきました。「丘の上に行けばこの辺り一帯を見渡せるから行かないか。車できたのか?」。彼はこの村の警察署の警察官だそうです。「警察署の車で案内してあげる。まず、丘の上に行きそれから希望があればどこかを案内しても良い」という申し出で「まあ車の燃料は負担してもらうが」という内容でした。
私は帰りのバスの時間も気になっていたし、時刻は既に午後でもあり「今日は時間が無いから次の機会に」ということで食堂を出ました。 「うちには道路拡張工事の技術者が食事によく来てくれる」とか、「ビジャリカの近くは既に拡張工事も終っているからここらを含めてこのルートが完成するのは1年以内ではないか」という期待の言葉も聞きました。
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「タジャリンとマンジョウカ」。パラグアイにはこれしか無いのかと言われそうですが、他の肉料理は私は食べれないのです。例えば餃子の巨大な形をした「エンパナーダ」があります。でもこれは油で揚げてあるので私にはむかない食べ物なんです。今日は牛肉を少しだけお願いしました。
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左手奥に丘が連なっています。
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やけに街灯だけが立派に光っていました。
写真を撮りながら村の中を歩き、バス停にいた3人の大人に「暑いですね」と声をかけました。おばあさんだけが返事をしてくださいました。私はそれからまだ少し先まで歩いて行き、写真を幾つか撮ってそのバス停まで戻り、先程のおばあさんと話をしました。皆さんはラ・コルメナからここまで医者にかかるためにやって来て、他の2名は息子さんとお嫁さんだというのです。おばあさんに「子供さんは何人ですか」と尋ねると「9人」だそうです。農業で暮しをたて、耕作面積は4Ha(4町歩)、綿花、野菜、果実などを栽培されてるそうです。
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Municipalidad
 de Sapucai
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黄色い花をつけた大きな木。傘を差して歩く婦人。
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ホテルはありませんがここで宿泊ができると聞きました。
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おばあさんにプールに水を入れてもらっていて楽しみに覗き込んでいる孫達。(1歳:右)
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アイスクリーム屋さんの店先
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竹で作った垣根・・・・・この垣根は田舎ではよく見掛けます。
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垣根の中から出てきて道で遊ぶ子豚。犬も暑さでまいっています。犬はニワトリを追いかけず、また豚とも仲良しのようです。動物も自由に生きていると小さい時にいろいろ学習してしまい、他の動物とは騒ぎを起こさないようです。暑さでそれどころでないのかも知れません。
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民家の井戸とタンク(現在は使われているかどうかはわかりませんが、このお宅の井戸は綺麗にペンキが塗られていました)

いずれの写真にも殆ど人が写っていません。このためだれもいないような感じをうけますが、決していないのではなくて、皆さん家の日陰部分に椅子を置いて必ず外を眺めています。ですから私が村のどこでどのような写真を撮ったか全ておわかりなのです。居ないと思っても必ず見ている人がどこかしらに居るんです。どこの村に行ってもこれは共通しています。(これがパラグアイなのです・・・・私は常にこれで驚かされますから)

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