悲しい知らせ
7月30日(日曜日)朝知らされたことですが、本館フロントのRossanaさんのお父さん (57歳)が亡くなられたと知らされました(ピストルによって自ら命を絶たれました)彼女のお姉さんが病気で亡くなってまだ一月も経ていません。それ前にはAgedaさんの姪が若くして病気で亡くなりました。Antoniaさんは厨房で7年間働いていた中堅ですが自らの意思で子供二人を母親に預け、ヨーロッパに出稼ぎに行くといってホテルの仕事を辞め、渡欧したのですが書類に問題があった様で入国できずパラグアイに戻らざるを得なく、ホテルのご主人のはからいにも(もう一度ホテルで働く)応ぜず姿を消されているというし、ウエイトレスのMariaさんは胃が悪くてかれこれ1週間休んでいますがこの影響で土曜日のレストランは客も多くてんてこ舞いでした。私の部屋へFlanciscaおばさんが掃除に来た時この話をしましたら、今までにない口調で彼女は「Antoniaについてもホテルのご主人がどのくらい思い留まる様に説得したことか。私はかれこれ20年お世話になっているがどのくらい面倒を見てもらっているかわからない。ご主人は面倒見の良い方でお金が緊急に必要になれば用立ててもらったし、子供の成長には折りに触れてお世話になっています。Antoniaも辛抱が足りない。結局若い彼女は忠告も聞かず辞めてしまったし、その後ご主人がもう一度働いたらという呼びかけにも姿も現さない…。私も母が92歳で寝たきりで面倒を見ているが、ホテルの仕事で早朝から起きて働かなくてはいけない。私だって時には身体を休めたいが、息子二人はちっとも手伝うこともしないし、遅く帰宅するし、今の若者は駄目だ。」という趣旨のことをひとしきりまくしあげて行かれました。皆悩みを抱えて生きています。語学も最初はめでたい言葉ばかり覚えていましたが、Mis pesame para usted.(お悔やみ申し上げます)という言葉もお伝えする必要があります。アパートに一人で住んでいればこのような話や言葉は聞くこともなければ、言うこともありませんが、二十数名が働いているホテルでお世話になっていれば様々な事象に遭遇します。(多少言葉を理解する私にみなさんそれとなく打ち明けてくれるのです)