「Sun Juan Nepomuceno」に行ってきました。アスンシオンから250kmあります。バス会社:La Yutena(ラ ジュテーニャ)(Tel:021-558-774)、Hotel:SAN LUIS(Tel:0544-20371)、往路:8:00発⇒14:00着、復路6:00発⇒11:15着
場所は先週出掛けた「Colonia Independencia」よりも先にある村です。なぜ此方に行くのかといいますと200m位の丘が連なっていて、Parque Nachional(パルケ ナショナル)と地図に表示されているのでそこに行ってみたいのです。アスンシオン午前8時発、「Sun Juan Nepomuceno」に午後2時に着きました。途中今まで見たことの無い田舎の様子をバスの中から見ることができました。家の周りにニワトリが必ずいます。牛も豚も馬もいて、小さな池のある家にはアヒルもいます。木造平屋建てが多くガラス窓は無く、戸や窓は木戸でできていました。(アルミサッシがまだ普及していません)。ペンキで板壁が塗られており、其の色は水色が多かったです。そして特徴である赤土のほこりによって家全体が赤茶けていました。雨が降ったら家の周りを歩くことすらも大変になるような光景でした。私はアスンシオンセントロにある政府観光局で頂いた、ホテルのリストをコピーして持って行きました。リストには5軒が記入されていますが田舎なのでホテルの予約もしていませんでした。とにかくこの村は田舎でした。でもターミナルと呼ばれるコンクリート製建物がありました。リストのなかで一番近いところの場所を教えてもらい、明日のアスンシオン行きの時刻表を聞いてから暫く切符を売るおじさんと話をしました。
泊まったホテル「Sun Luis」
若夫婦が営んでいて、主人は暑いため上半身裸でいました。奥さんは少し待ってくれと言い残し車で消えました。私の為にベットカバーを新しくする為に出掛けたことが後でわかりました。案内された部屋には蚊が沢山いてビックリしました。タオルを振回して殺そうと頑張りましたが、とても無理です。トイレ・シャワーにも沢山いて手の施しようがありません。雑貨屋で殺虫用スプレーを買い求めましたが、お店の説明では蚊用は香りは良いが効き目がない、ということでゴキブリ用を勧められました。臭いがキツイからスプレーしたら一旦部屋を出ることと説明を受けましたが、結局蚊は死なないし、私の頭はくらくらするし、朝まで「ブーン」と蚊の音で悩まされ、このホテルにはヘキヘキでした。(穴明きブロックが一つ壁の上部に設けてあったので蚊は侵入できる構造でした。)起きるとはなしに、蚊に起こされました。蚊に刺されない様に顔まで覆って寝ようとしますがそうすると今度は暑くて眠れないし、散々な目に遭いました。これから田舎に旅をする場合、蚊取り線香は必需品のようです。山に行く時の持ち物と同じで、非常食パン(早朝出発時の朝食等に)、飲料水、フルーツ、ナイフ、ヘッドライト(山用を持ってきています…停電用に)を必ず携行する必要があることがわかりました。4時に蚊に起こされてからは、今度はニワトリが一斉に鳴く現象を初めて聞きました。コケコッコウーと鳴くと次に一斉にコケコッコウーと辺り一面から聞こえてきます。まだ暗いターミナルで一人バスを待つ間(6時発)にもこの鳴き声が何時までも村から聞こえてきます。これでは安眠妨害です。まだ暗いうちから毎朝この大きい鳴き声が聞こえるのでは参ってしまいます。
ホテルと道路
画面左手方向に約100m歩くとターミナルの建物です。夕方ホテルにビールを飲みに来た若者(女性2名、男性1名)とホテルの前で少し話をしました。此方のビールの飲み方は(正式なテーブルではなく街角での飲み方)ビールビン1本にグラスは1個です。必ず注ぎ役がいて1人づつグラスを回します。一揆のみはしていません。グラスのビールを少し飲んで次にまわし、次の人がまた飲んで次に回します。私も若い女性にグラスを差し出されビールを頂きました。男性と女性(注ぎ役で無い方)は仲がよくて私達の前で何の躊躇もなく、抱き合ったりキスしたりしていました。注ぎ役の女性も気にしている様子も無く私や彼等と淡々と話をしているのです。3本位飲んだところで二人の若い女性はバイクに乗って去って行きました。何がどうなっているのかわかりません。男性はホテルの若主人とTVを見ながらまたビールを飲んでいます。
ホテル前の道路
ホテル前の道路です。特有の赤土道路です。この道を先に行って雑貨屋とレストラン(食堂)に行きました。出かけた時刻は既に午後7時30分をまわっていましたので辺りは暗く、犬が吠えながら一目散に走って来ましたが無視して歩き続けました。この国ではどこに行っても野良犬や繋がれていない飼い犬が沢山います。吠えるのを無視してマイペースで歩くしかありません。そうすると暫くすればあきらめて立ち去ってゆきます。結局行った先のレストランは私が泊まるホテルの奥さんの実家でホテルに併設されていました。奥さんの妹が積極的に私に話し掛けてきて、「セニョールの息子さんと結婚したい。セニョールの息子さんはまだ独身でしょう」というのです。彼女はまだ17歳だそうでガラニー語を教えてあげるといって二つほど教えてくれました。
彼女のお母さんも私が日本人と判るといろいろ話かけてきてデザートをサービスしてくれました。お父さんとお兄さんは土曜日ということもあり奥で友達とビールを飲んで話し込んでいました。夕食は牛肉(炭火で焼いたもの…塩味…ゴワゴワとしていて素直に食べれません。半分以上残しました)、マンジョウカ(芋:茹でたもの)とサラダです。
ホテルの子供
「私を撮って」とせがまれました。何歳か尋ねても教えてくれなかったです。パラグアイではこのように小さな子供でもピアスをつけています。
帰りのルータ沿い(国道)の様子
ルータ2号には直線道路30km区間があります。この区間で写真を撮りました。今回のバスはローカル会社のため、バスの車両の質もかなり落ちて、運転席と客席を仕切るドアが無いのです。このため私は車掌に(男性)頼んで運転席の横から何枚か写真を撮らせてもらいました。(これは復路です)長距離バスも田舎路線のバスは空調が全く利きません。都市間を結ぶ路線でノンストップ(ハイクラスのみ)タイプの高額切符のみが空調にあやかれるのです。今回の往路は強風が吹く中を、窓を開けたままで6時間走りましたから、埃で衣服は汚れました。日本から初めて来た人は必ずこれで喉をやられるようです。田舎に向うバス路線を運行する会社は田舎に本社が置かれていて、会社の名前に町の名前を使っているケースが多いことが最近やっとわかってきました。資金的余裕がないためか、使用するバスも大手のおさがりのようです。このため座席の肘掛は必ず破れています。シートは汚れていて、窓は開いたり開かなかったりです。運転席の表示板が全てまともな状態のものは見たことがありません。どこかしら壊れているのが当たり前で、そんなもの無くてもかまわないのです。エンジン音だけでコンディションはわかるようです。兎に角走れば良いのです。この国では。故障の恐れがあれば、エンジン整備員も乗せて走っています。写真にはフロントガラスの汚れも一緒に写っていますので見難いものもあります。
バスの中から見たルータ2号
シウダ デル エステやエンカルナシオンに延びるルータはこのような景色が数百キロ続くと思ってください。変化に乏しくてドライブの楽しみはあまりないように思います。また道中で車にトラブルが発生したら修理が大変です。(日本のように家が連なっていませんから連絡して現場に来てもらうにも大変です)
バスの中から見たルータ2号
右手に牛が見えます。対向車は昼間点燈しています。電力会社の電柱も対価の支払いをするとしたら大変です。利用者の密度が薄くても電柱は必要ですから。
バスの中から見たルータ2号
右手は牛の群れです。太っているとは言い難いです。
バスの中から見たルータ2号
車は昼間点燈して走っています。
バスの中から見た牧場の様子
進行方向左手の窓から見た牧場の様子です。牛が僅かに見えます。牧場の広さが理解できます。
ルータ2号から分岐している道路
黄色い車は「タクシー」です。ルータは舗装されていますが、分岐道路は写真のような道路です。乾燥が続き強風が吹き荒れると、赤土の細かい埃が家の中まで入りこみます。