Filadelfia 2007.4.5(木)~4.7(土) セマナサンタ祝日を利用して行ってきました。
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Filadelfiaはドイツ人(メノニータ)移住地として知られる場所です。現在はメノニータの皆さんと、ドイツから移住してきた皆さんが共に暮らす町となっています。
時代は1900年代初頭なのでしょうか。ロシア地方に暮していた、メノニータの人々はロシアから迫害を受け故郷のドイツに帰ろうとしましたが、時あたかも第2次世界大戦勃発の様相が高まり、戦争を嫌う彼らは船に乗って、この南米奥地のチャコ地方に移住してきたのだそうです。ラプラタ川を遡り、パラグアイ川を更に遡り、ピリコマージョ川を遡ってこの地に辿りつき、原始林を切り開き、獣と戦い、家を作り、作物を育て、連れてきた家畜を飼育し自給自足の生活を築いて長い間この奥地で生活を営んできてやっと最近アスンシオンからのルータも舗装され、電気も通電されたのだそうです。それまでは、村内の発電所(薪を燃やして)で発電した電気を利用した生活をしていたそうです。15年前はTVも見てはいけない、インターネットも使用してはいけないという規制もあったそうです。現在はこれらの規制も解かれましたが、まだ区域内の道路は舗装されず硬い粘土質の道路です。このため車は信頼のあるメーカ・車種に限られていたそうで、トヨタ、日産、三菱が主流だったそうです。最近は価格が安い韓国メーカーも入ってきていますが、平原や遠方に出るときなどは、信頼性のある車を使うようにしているそうです。ここにきてみると車の故障は絶対ないほうが良いということは強く感じます。ラリーなどに参戦して車の耐久性能を常に追求することが必要だと感じました。
距離はアスンシオンから466km
往路(5日): 6:00 Asuncion発 (ターミナル) ⇒Tacuara 9:00休憩 9:20発⇒Pozo Colorado 11:45 着休憩 11:50発 ⇒ Loma Plata 着15:00 ⇒Filadelfia着15:30
復路(7日): 12:00 Filadelfia発 ⇒ 14:40 Pozo Colorado 着⇒ Asuncion着 18:30
FiladelfiaにはCOOP、Loma PlataにはTREBOLという有名な乳製品の加工場があり、これらは共同組合として(Cooperativa)ずっと運営されていてその昔はアスンシオンまでの道は舗装もされていませんでしたから、消費はこの地域内のみでおこなわれていたそうです。近年ルータの開通と共に約470km離れたグランアスンシオン圏まで陸送され販売されるようになったそうです。
いまやパラグアイ国の牛乳シェアでは、COOPは50%、TREBOLは20%で、ロングラン牛乳(常温保存可能パッケージ:6ケ月)も製造しているのだそうです。私が常温保存の箱の中に、薬を混ぜて長期保存を可能にしているのではと尋ねると、「そんなことはない」「120℃で滅菌し、特殊冷却を数回繰り返すことによって可能にしているのであって、決して防腐剤などは使用していない。」という説明でした。(TAXI運転手の説明によります)乳製品としては他にヨーグルト、チーズ、肉製品は、牛肉、ハム、ソーセージなどが挙げられるそうです。
4月5日(木)朝5時30分ですがターミナルは、旅行客・帰省客で混雑していました。
改札付近
プラットホームでバスを待つ人達
1回目の休憩ポイント(運転手と、助手は朝食を摂りました)今回のバスにトイレはありません。
ボートを牽引しています。連休を利用して家族でどこかに行く様です。
裏庭に飼われていた豚。「足の踏み場もない」状況でした。
ルータ9号