日本人は緑茶を飲む習慣がありますが、パラグアイ人のお茶について紹介します。パラグアイの皆さんに欠かせないのが「マテ茶」又は「テレレ」です。
「マテ」茶について
国民的な習慣に「マテ茶」があり、これは「ジェルバ」と呼ばれる喬木の葉と小枝を火で燻しながら乾燥させ、千切りにしたお茶です。「グアンバ」と呼ばれる牛の角や木製の容器にマテ茶を入れ熱湯を注いで「ボンビージャ」と呼ばれる先端に細かい穴の開いた濾過孔のついたキセル状の細い管を使い吸って飲みます。こちらでは友人や職場の人とまわし飲みをします。私は「ジェルバ」と呼ばれるお茶を一度だけ熱い湯でのんだことがあります。味はすこしハッカの香りがしました。これらはスーパー等でパックされたものが売られております。
「テレレ」について
また冷水で飲むのを「テレレ」といい、パラグアイでは気候的なことからマテ茶より頻度が高いです。「テレレ」では冷水を入れた水差しやポットに薬草と氷が入れられることが多いです。やはり「グアンバ」と呼ばれる牛の角、すい口の「ボンビージャ」を使います。この「テレレ」をまわし飲みながら来客をもてなすのが一般習慣であり、まわされた人は前の人がすった吸い口を拭ったりせずに飲むことが礼儀であり、またこの「テレレ」をすることにより親近感が増すようです。
写真を紹介します。
マテ茶、テレレ 道具一式
Sr.Anibal Vargasさんのものを写真に撮らせてもらいました。大きいのは水や熱湯を入れて持ち歩く容器です。これらを常に持ち歩き、発汗作用で身体の水分が失われるのを常に補充しているように思えます。
「グアンバ」と呼ばれる牛の角、すい口の「ボンビージャ」
「グアンバ」(牛の角)内のお茶がご覧いただけます。町のいたるところで薬草が売られています。私達が見ると雑草のように見えますが、いくつかの薬草があるようで、買っている人を見ますと自分好みの薬草を選んでいます。買うとその場で客の注文に応じ、切り刻み小さな臼の中でコンコンと叩きつぶすような行為をしてからポットにいれて水や氷を注いでくれます。薬草を見たことはありますが、臭いを嗅いだり飲んだりしたことはありません。また牛の角はパラグアイでは豊富に取れると思います。土産屋にも特色のある「グアンバ」や銀素材等の特色のある「ボンビージャ」が数多く売られています。