謹賀新年と千の風

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 謹賀新年

  新年あけましておめでとうございます。
  本年も皆様にとって良い年でありますようご祈念申し上げます。

   平成20年元旦
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パラグアイで二回目の新年を迎えました。
日本に遅れること12時間の時差のため、紅白歌合戦をこちら時間12月31日朝7時30分から見ました。
除夜の鐘の放送は昼に見るということになります。日本の新年の様子を見てからこちらで年とりですから、二回も年とりをした気分になりました。とはいっても一人暮らしなので特別な料理を作ることもなく、元旦の朝食は「お赤飯とお雑煮」をホテルから贈られ美味しくいただきました。

恒例の紅白歌合戦は前回秋川雅史さんが歌って大ヒットした曲が二回目の出場でも歌われました。でも今回のバックの背景が私は気に入りませんでした。理由は歌詞からイメージする大きな画像が楽しめなかったからです。

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「千の風になって」

Mary Frye作詞/新井満日本語詞・新井満作曲

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています

秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る

私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を 吹きわたっています

千の風に 千の風になって
あの 大きな空を 吹きわたっています

あの 大きな空を 吹きわたっています

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パラグアイの大地を見ながら旅していますとこの歌がうかんできます。

Bella Vista

12月28日(金)~31日(月)

年末はエンカルナシオンに近いルータ6号沿いの町を訪れてみました。
Bella Vista、Obligado、Hohenau、Trinidad、Cap.Miranda、Cnel.Bogado の町や村を見てきました。

見てきた印象ですが、ここもやはりパラグイ国ではなくてよその国だと思いました。
ルータ6号沿いはパラナ川近くに位置し雨が多い気候のようで、豊かな広大な土地が果てしなく広がっていることがわかりました。
エンカルナシオン近くには日本人移住地ラパス、ピラポ などもありますが、何れも豊かなこの広大な大地の中にあります。

Asuncion ~ 370km Encarnacion  ⇒ 47km Bella Vista

往路(28日)
Asuncion 8:40 発 ⇒14:50 着 Encarnacion 15:05 発 ⇒ 16:35 下車 ピラポの看板 16:45 発 ⇒ 16:55 着 Bella Vista

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バスの車掌にObligadoで降ろしてくれと頼んでおいたのにすっかり忘れられ、こんなところで降ろされてしまい、次のバスで戻るようにしました。もちろん運賃は払いました。
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このあたりのルータ沿いは 綺麗に整備されています。
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Hotel PAPILLON:ドイツ系のホテルでとても綺麗で三つ☆以上だと思います。この直後急激に空が真っ暗になって強いにわか雨が降りました。
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ホテルの部屋です:調度品も立派でした。
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Municipalidad de Bella Vista:激しい夕立に見舞われ、逃げ込むようにホテルに入り、小止みになったときに撮りましたが、暗すぎました。
<29日>
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教会:29日朝かなり湿度の高い状況のなかを2km程歩きました。帰りは丁度バスに乗ることができ汗をかかずにすみました。
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市役所前には、毎週土曜日に開かれる生産者の市 が開かれていました。ここでしばし皆さんと話をしました。(ドイツ系の方々)
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自家製チースも売られていました。
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家で育った鳥:老夫婦の方に誰が今朝鳥を絞めたの と尋ねたら笑いながら、娘がしてくれたよ と答えていました。

Obligado

12月29日(土)

Bella Vista の次は Obligado に移動しました。

ここはドイツ系移住者の町という色合いが濃く出ていました。何が違うかと言いますと、道路のゴミは少ないし、きちんとしている印象をもちました。・・・ドイツ人と日本人はこういうところに来てみると、かなり共通点があることを見つけるような気がします。

往路
Bella Vista 10:05 発 ⇒10:20 Obligado 着 (8km)

復路
Obligado 11:40 発 ⇒ Hohenau 12:00 着

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煙突のある家:パラグアイでは珍しいです。
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Municipalidad de Obligado
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日本のTOYOTAもあります。
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通り:綺麗に手入れ」されています。
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スーパーマーケット:年末の買い物客で駐車場は車で満杯
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学校併設の教会
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大きなサイロもありました。

Hohenau

12月29日(土)

Hohenauはルータ6号から一町入った平行に走る道路に沿った村(?)という感じでひっそりとしていました。
特にこれといった特徴もなかったと思います。
ここでもバスの車掌に頼んでおいたにもかかわらず、忘れられてしまい、すんでのところで通り過ぎてしまうところでした。
往路
Obligado 11:40 発 ⇒11:50 Hohenau 着 
復路
Hohenau 13:25 発 ⇒ Trinidad 13:45 着

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Manantial 地籍 木立が美しく飯綱高原を思い出しました。
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Manantial 地籍
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Municipalidad de Hohenau
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教会
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ルータ6号
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昼食:食堂の中には蚊が沢山いたので外のテーブルに移動しました。

Trinidad

12月29日(土)

Trinidadはルータ6号から500m程入ったところに役場がありました。ここから少し離れて、世界遺産のトリニダード遺跡がありますが、そこには一昨年既に行き写真も掲載しましたので今日は行きません。
今回役場や教会を訪れましたが、写真のように教会の前には遺跡のような古い建物がありました。
私はバスの終点まで乗っていたようで、運転手がある店先でバスを停めると車掌といっしょに私の顔を見て「何処に行きたいんだ」と 質問してきました。「役場や教会です」と答えると「その先にあるよ」と教えてくれ、私はバスを後にしました。

往路
Hohenau 13:25 発 ⇒ Trinidad 13:45 着
 
復路
Trinidad 14:25 発 ⇒ Cap.Miranda 14:40 着

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教会前の古い建物跡
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教会前の古い建物跡
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これが教会:工事中のように見えました。
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Municipalidad de Trinidad

Cap.Miranda

12月29日(土)

Cap.Miranda はルータ6号に沿った町です。(Encarnacionから13km) 地図を見るとロシア人移住地のFram(フラム)に続く道路があります。ルータ7号の合流点まで250kmありますがそこまで広大な大規模農業地帯が広がっています。生産されるものは大豆、ヒマワリ、小麦粉が主です。(私はこのルータ沿いは今まで見てきたパラグアイの田舎景色とは異なるので、パラグアイではないと思うようになりました・・・・絵の題材になる田舎景色を見つけられなかったのも一因です)

往路
Trinidad 14:25 発 ⇒ Cap.Miranda 14:40 着
 
復路
Cap.Miranda  16:05 発 ⇒ Encarnacion 16:30 着

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バスを降りた場所
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教会
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ルータ6号の両側にはそれぞれ住民用の生活道路が設けられているのも感心します。
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Municipalidad de Cap.Miranda
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役場のモニュメント
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ルータ6号沿いのバス停留所:長距離バス、近郊バス双方が停まります。

私は今朝から暑い中を幾つもの村や町を見て歩いてきたので、喉も渇き疲れも出てきたので、店先の椅子に腰掛け、缶ビールを飲んでしばし休んでから、ホテルのあるエンカルナシオンに向かいました。

Cnel. Bogado

12月30日(日)

Cnel. Bogado はルータ1号とルータ8号の合流点にあり、アスンシオンから来ると、エンカルナシオンの手前51kmにあります。

朝から雨降りです。こちらに来てから天気が良くありません。こんな天気では何も見ることもできないから、アスンシオンに帰ろうと思って既に買っておいたLa Encarnacena社の切符を持ってバスターミナルに行き、時刻変更をお願いしたんですが、これがもとでトラブルが起きました。
受付の女性はシステムテに向かい変更処理をしていましたが、「変更が二度目なので入力もできず、しかも私の持っていた切符も失効した」と言って顔色を変えました。
私はそんな決まりがあることを知りませんから、呆然と立ち尽くしていたら、彼女は「この切符に書かれた時刻、明日の朝8時半にきて貰うしかない」といいます。切符が使えるのなら仕方ありません。実はアスンシオンを発つ時に一度変更はしていました。
ということで、今日アスンシオンに帰ることはできませんから、Cnel. Bogadoに向かうことにしました。
このときEncarnacionの雨はすでに小康状態だったのですが・・・。

往路
Encarnacion 11:15 発 ⇒ Cnel. Bogado 12:15 着
 
復路
Cnel. Bogado 14:00 発 ⇒ Encarnacion 15:00 着

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バスを降りる前から土砂降りの雨で、「教会は此処が近いから」と車掌がいうから仕方なくバスを降ましたが、逃げ込むようにしてこの店で雨宿り。オートバイの若者に声を掛けたら、ブエノスアイレスに行く途中で雨にあったという二人連れでした。元気がいいです。なまりからアルゼンチンの人だとわかりました。
私といえば結局此処に来て雨宿りしただけで、またEncarnacion に戻らざるを得ませんでした。
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雨のルータ1号
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Encarnacionより下流域に現在、Yacyreta ダムを建設中で、全ての工事が完成すると現在の水位より更に6m程上昇する計画です。このためこのあたりは水没してしまうので新たに橋を建設中です。
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このところの雨で水嵩が増しました。
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左が従来の道路、右が建設中の橋。
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いつもは湿地帯のような感じですが今日は雨により水嵩が増しました。
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橋脚の細さに驚き。
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こちらは現在橋脚の工事中です。橋桁は大型クレーンを使って据付するようです。
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橋桁を受ける構造は非常に簡単ですがこれで大型トラックやバスが通行できるんですから。地震が起きない所はとても経済的です。

Encarnacion

復路(31日)
Encarnacion 0:30 発(夜行バス) ⇒Asuncion 5:45 着(370km)

ホテルに夕方3時30分頃チェックインして、散歩に出かけました。
同僚から古い駅舎があって今も機関車がウィークデ-には荷物を運搬していると聞きそこまで歩こうとしましたが、川べりの人里離れた感じの場所のような気がしたので、途中で対岸のポサーダスの町の写真を撮って引き返しました。
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駅舎に続く線路:Asuncionからこの町まで昔は汽車が走っていたんです。
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アルゼンチン国ポサーダスの町:
Encarnacionで活動中の同僚SV氏によると、綺麗な町で良い品物が売られているそうです。空港もあります。
私たちは任務上自由に外国に行き来できません。訪問時は全て事前承認が必要なので今回対岸で望むだけです。

これらの写真を撮り、ホテルに戻り、近くのBarで夕食をすませ、ベットで横になってTVを見ていたら、紅白歌合戦を見るつもりもなかったのに、是非アスンシオンに帰りたい!という気持ちになってきてどうすればよいか考えました。
夜中の0時30分発のバスが一便あるのを知ってましたから、ホテルの受付に「今夜まだ帰省者は多いと思うか」と尋ね「今夜はもうそんなに移動する人は沢山はいないだろう」というのです。夜中にターミナルまで行って、もし席が空いていたなら乗れるようバス会社と再度交渉しようと決意し、23時30分にホテルを出ました。(勿論フロントには、もしバスの席が空いていなかったら、戻ってくるから泊めてよ!と頼んでおきました。)
ターミナルでは幸いにも朝カウンターの奥にいた、事の顛末を知ってる責任者のおじさんがまだいて、全ての客が乗ったあと空席を確認し私の席を確保してくれました。ありがたかったです。
バスはリクライニングシート、エアコン付なので快適(少し寒い位)で私は朝日が昇る頃アスンシオンに無事戻ることができました。

La casa del Ing. Javier Boggiano

12月27日(木)

ハビエルさん宅訪問
2006年中ごろまで職場で働いていた、ハビエルさん宅を訪問しました。今夜はGuido君も一緒です。
二人はセンタの鳩対策工事でもお世話になり、また一緒に仕事をした仲です。
一月位前に夕食でも という提案があって、ここまでくると年を越しそうなので、私から電話して早くやろうと催促し実現しました。

この日はアサードを食べて談笑しました。肉は私が買って行きハビエルさんが焼きましたが、奥様はアサードが好物なんだそうです。ハビエルさんの奥様は眼科医です。話していても話のテンポは早いし頭の切れる方だと思いました。また彼自身は今月「Ing.」(インヘニエロ)の称号を取得できたそうでそのお祝いも兼ねていたようです。
ギド君の奥様は幼稚園の先生だと思います。
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右がギド君(Guido)ご夫妻、左がハビエルさん((Javier Boggiano)ご夫妻
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私も一緒に撮ってもらいました。:奥様が医者なので収入も比較的高いのか、家具調度品は新しいものが揃えられていました。
コーラで乾杯!!

Santa Rita

12月24日(月)

今日はアスンシオンに帰るんですがバスの発車時刻まで郊外の大型農業機械を見ることにして
タクシーと交渉しました。(とても歩いて行ける距離ではありませんので)
復路
Santa Rita 12:40 発 ⇒Asuncion 18:25 着

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Santa Rita の夕焼け(23日)
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夕食のHamburguesa:けっこう大きくて美味しかったです。ブラジル人経営の店で
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泊まったホテルのベット。蚊取り線香が今回は役にたちました。
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朝車で牛乳を各戸に配達していました。
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このあたりの立派な建物はブラジル人の家が殆どと聞きました。
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スイカ売りを手伝っていた少年 Angel君:彼は12歳ですが、おじさんの知人宅に最近身を寄せて仕事を手伝い始めたそうです。お母さんは彼が6歳のとき33歳で亡くなり、7人兄弟で一番上が21歳、一番下が6歳だそうです。今までおじいさんと他所の村に住んでいましたが、最近おじさんに連れられここに来て新たな生活を始めたそうです。
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種撒き用
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薬剤散布用
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コンバイン(農業機械の多くは、ブラジル、アルゼンチンからきているそうです。)
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このタクシーで案内してもらいました。運転手さんはとても親切に案内してくれました。(運賃メータもエアコンもなし)